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ブラッド・ダイヤモンド

ブラッド・ダイヤモンド (期間限定版)2006年アメリカ
監督:エドワード・ズウィック
出演:レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー、ジェイモン・ブンスー

(´▽`)つ★★★☆☆

<ストーリー>
激しい内戦が続く'90年代のアフリカ、シエラレオネ。
ある日、漁師のソロモンが住む地域に、反政府軍”RUF”から襲撃を受け、ソロモンは家族と引き離されてしまう。
彼はダイヤモンド採掘場で強制労働をさせられるが、採掘中に大粒のピンク・ダイヤを発見する。
密かに隠そうとしている最中に監視に見つかり、その直後に政府軍が来襲。
ソロモンは混乱に紛れてダイヤをある場所に隠す。
一方、ダイヤの密輸をしていた元傭兵ダニーは、密輸の失敗で投獄された。
そこにはソロモンも収容されいた。
そして、ピンク・ダイヤをソロモンが隠していたところを目撃した監視の話をダニーは耳にする。


「ラスト・サムライ」のエドワード・ズーウィックが監督。
こういう社会問題を商業映画に仕立てるのが上手い・・・とされているだけあって、テーマがしっかりしながらも演出がかなりド派手。
ダイヤ業界を槍玉に挙げずに、「ブラッド・ダイヤモンド」に関する事柄に目を向けさせています。

blood-d.jpg事実を描く時、ドキュメンタリー風にする手法もアリなんですけど、昨今「本当のようなフィクション」と「嘘のようなノンフィクション」が混在していて、いかに事実を観客に引き付けて食いつかせるか?というところが難しいのでしょうね。
まるでアクション映画のようにディカプリオなんかは立ち振る舞いしてるし、乱射しながら無差別に住民を銃撃しているRUFの姿が強烈。
女性も子供も容赦なしに撃たれていく様子は、いくら銃社会でもアメリカが舞台ならそんなシーンは入れられない。
ハリウッドの商業映画には、女子供が撃たれてバタバタ倒れていく映画はタブーでしょうから。
まぁ、見方を変えるとアフリカが舞台だからできたんだなということでしょうが・・・。

blood-d2.jpgこの作品が訴えたいのは、こういうアフリカの内戦を長引かせているのは、私には無関係・・・などと言えるか?ということだと思います。
別にダイヤの不買いを勧めている訳ではないんでしょうけど、少なくとも買おうとしているダイヤは紛争地域のものではないことを確認してね・・・ってことでしょう。
ダイヤモンド業界では、「キンバリー・プロセス」と「システム・オブ・ワランティー」の発行で、紛争地域から供給されたものではないという保証をしているそうです。
でもこれは、ダイヤを輸出している国の人々のためではなく、業界や市場価格を守るためなんですよね。

blood-d3.jpg映画は、やはり展開がご都合主義。
ダイヤの密輸をしていた利己主義なダニーは、ソロモンに接しているうちに改心したのか、良い白人になっちゃうし。
ジェニファー・コネリーが演じたジャーナリストも、こういう手の作品に登場するよくあるタイプなキャラ。
どんなに襲撃されても、それを掻い潜っていく様はアクション映画そのもの。
そういう作りにしなくちゃアメリカ人は観ないのか?と。
でも、ソロモンを演じたジェイモン・ブンスーは良かったし、ディカプリオも「ディパーテッド」よりもずっと良かった。
そもそも、監督のズウィックは登場人物を重厚に描くことに長けているし、その手腕はこの作品にも活かされています。

さて、この作品はドンパチが派手で、アクションもののような展開ですけど、控えめに描いてる少年兵という問題も見逃してはいけませんね。
映画には直接描いてはいませんが、少女の場合は強姦されてますし・・・。


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2007年09月21日 映画た〜は行 2000年以降 トラックバック:0 コメント:0

ホリデイ

ホリデイ2006年アメリカ
監督:ナンシー・メイヤーズ
出演:キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュ−ド・ロウ、ジャック・ブラック

(´▽`)つ★★★☆☆

<ストーリー>
ロサンジェルスで映画の予告編製作会社を経営するアマンダは、同棲中の恋人の浮気でケンカ別れ。
一方、ロンドンの新聞社に勤めるアイリスは、元恋人の婚約発表を見せられ、動揺する。
そんな2人は、インターネットを介した「ホーム・エクスチェンジ」のサイトで知り合い、クリスマス休暇の2週間、お互いの家を交換して過ごすことになった。


holiday.jpg家を一時的に交換して過ごす「ホーム・エクスチェンジ」をして、2人の女性がそれぞれ新しい出会いと愛を見つける・・・という発想が面白いですねー。
しかもロスとロンドン。
環境はまったく異なるけれど、母国語が同じ・・・ということで羨ましくもあり。
そして、登場する俳優陣がまた贅沢。
それぞれのストーリーで映画を2本作ってもいいくらい。
逆を言えば、1本では詰め込み過ぎって思えてしまう難点も。

holiday2.jpgまずは、キャメロン・ディアス演じるアマンダは、都会からロンドン郊外の田舎へとやってきます。
到着すると、ポツンと控えめに建っている小さな家。
その家は、私からすると「住んでみたぁ〜〜〜い!!」という位のかわいい家なんですけど、大邸宅に住んでるアマンダは戸惑い気味。
一方の、ケイト・ウィンスレット演じるアイリスは、思い切りウキウキ状態。
大邸宅に到着して、広い家にはしゃぎまくり・・・ここら辺の気持ちがわかるわぁ〜。
デッカイ寝室に、プールもあるしで、大はしゃぎ♪
土地柄の違いや文化の違いはさして描かれてはいませんでしたが・・・。

holiday4.jpgこのように、アマンダとアイリスの両方を描くことにより、それぞれの新たな出会いや恋愛に発展する経緯は、あくまでもサラッと描かれていて、物足りなさは否めませんでした。
まぁ、こういう映画はあまり掘り下げてもクドくなるだけですし、気楽に観るには丁度良いって言われればそうかもしれません。
こういう手の作品は、どちらかと言うと女性向けに作られてるでしょうから、男性のウケは宜しくないかもしれないですね。
女はこういう作品が好きなんですよ〜。
出来すぎな展開は女の憧れ・・・ジュ−ド・ロウが初対面でいきなりチュッ(*´∀`*)
そして、彼の可愛い子供たちに即行懐かれる・・・どうです?お伽話でもこんな展開はありませんよ?

holiday3.jpg私はどちらと言えば、アイリスの方のお話が好きですね。
映画音楽を作ってる男(ジャック・ブラック)がビデオ屋で、映画音楽のウンチクを語ってるシーンは好き。
ちなみに彼が絶賛していた映画「ドライビングMissデイジー」の音楽は、この作品の音楽も担当してるハンス・ジマーなんですよね。
ハンス・ジマーと言えば「バック・ドラフト」「パイレーツ・オブ・カリビアン」などの勇ましい音楽も素晴らしいんですけど、しみじみ系もなかなか素晴らしい。

・・・ということで、カメオ出演してる方々も見物ですし、ゆったり気楽に観るには最適かもしれません。
でも、個人的には「恋愛適齢期」の方が好きです。



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2007年09月18日 映画た〜は行 2000年以降 トラックバック:0 コメント:0

フリーダムランド

フリーダムランド2005年アメリカ
監督:ジョー・ロス
出演:サミュエル・L・ジャクソン、ジュリアン・ムーア、イーディ・ファルコ

(´▽`)つ★★☆☆☆

<ストーリー>
ある夜、病院に手を血まみれにした女性ブレンダが現れ、アームストロング団地で黒人に車を奪われたと訴えた。
事件現場のアームストロング団地の地区を担当する黒人の刑事ロレンゾが病院へ駆けつけ、更に事情聴取をすると、ブレンダは錯乱状態で車の後部座席には4才の息子が乗っていると告げる。
犯人が潜んでいる可能性があるとして、警察は低所得者の黒人が住むアームストロング団地を封鎖し、騒然となってゆく・・・。


※ネタバレ含んだ記事です。

アメリカで起きたスーザン・スミス事件をモデルに書かれたリチャード・ブライスの同名小説の映画化。
著者のブライスは、この作品の脚本も手掛けた。

freedomland2.jpgとてもダークな色彩と雰囲気で始まるこの作品。
なにやら、サスペンス・スリラーを思わせるクレジットも含め、オープニングはブレンダがひとりで彷徨うように歩く後姿を追うカメラ。
けれど、その雰囲気は思わせぶりで継続はしないんですねー。
サスペンスの要素は入っているものの、あまりにも焦点が定まらなさ過ぎで、「だから何なの?」という印象が強く残ってしまいました。

映画「セブン」に出てくるような病院の雰囲気にしたかった・・・と監督が語ってましたが、冒頭はそんなムード。
ところが映画全体に、社会的な問題、家族の問題、個人的に抱える精神的問題と話がコロコロとシフトしていくのです。
つまり、アメリカの抱える人種問題(特に白人と黒人間)、幼児誘拐、麻薬問題、家族の崩壊、人間関係の希薄さ、孤独などなど・・・。

freedomland3.jpg思わせぶりに登場する誘拐された子供を捜索する非営利団体を始め、途中で登場するエピソードや人物が中途半端。
何かの伏線になってるか?とか、何か関わってるのか?と思っていると、いつのまにやら消えてるので、まさに「何だったんだ?」と思わせてしまう原因に・・・。
映画も中盤になると、冒頭の怪しげな雰囲気は吹っ飛び、ブレンダのソワソワした姿とヒステリックな状態をトコトン見せられます。
そして、アームストロング団地の黒人たちが暴徒化しそうな、なんか社会派ドラマっぽいぞぉ〜・・・みたいな感じに。

どうも、子供を乗せた車を奪われたことは嘘なんじゃないか?とロレンゾは疑っていくのですが、ここから家庭に於ける問題にシフト。
なんとかブレンダに本当のことを語らせようと必死なロレンゾの傍らで、いつのまにやらアームストロング団地の状況がないがしろに・・・。

freedomland1.jpg犯人は黒人だったとブレンダが証言し、実は狂言だったことがわかり、団地を封鎖された住人たちが暴徒化しそうになるんですけど、これは人種問題を浮き彫りにする・・・と言うには安直過ぎるお話。
ブレンダは黒人が住むアームストロング団地内の保育所に勤めていて、親しい人も多いはず。
いくら何でも、とっさに「アームストロング団地で車を奪われた」という話をしたにせよ、人種問題に疎いはずがありません。
ブレンダはあくまで自己保身のために作り話をして、そして勤めていた団地の人々を混乱させたわけです。

そして事実の供述というシーンにせよ、コトのすべてをセリフだけで説明していくのも映画としては安易です。
彼女の育った家庭状況、子供を産んだ経緯、その後の母親としての気持ちなどなど、これ全部セリフで語らせています。

結局、ブレンダは被害者意識が強いだけの女性で、自分の過失で死なせてしまった息子なのに事件に仕立て、そこでも被害者面していこうとしたんでしょ?結局。
最後は、なんだか感動の人間ドラマみたく締めくくり、冒頭のあの雰囲気はどこだっ!って感じです。
しかし、4才の子供が咳止めシロップを大量に飲むと死んじゃう・・・なんて、どこで覚えたんでしょうかねぇ?
しかも、4才児でも手が届く場所に薬を置いてたんか?と。
で、息子を埋めた場所には手が切れるほどガラスが散乱してた??・・・ということで、ツッコミどころも満載です。

そして、奪われたとされた車はどこへ行ったんでしょうかね?
結局、それもうやむや・・・。



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2007年09月12日 映画た〜は行 2000年以降 トラックバック:0 コメント:0