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ライアー

1997年アメリカ
監督:ジョナス・ペイト、ジョシュ・ペイト
出演:ティム・ロス、クリス・ペン、マイケル・ルーカー、レネー・ゼルウィガー

(´▽`)つ★★★★☆

<ストーリー>
取調室でウェイランドが娼婦殺人事件の容疑者としてポリグラフ(嘘発見器)をかけられていた。
若く経験の浅いブラクストンとポリグラフ検査のベテランであるケネソウが取り調べを始めた。
有力な手がかりもあり、クロであると2人の刑事は考えていたが、天才的な頭脳を持つウェイランドに翻弄される。


今回は、極力ネタバレなしでレビューしたいと思いますけど、ちょっと匂わせるかもしれません。

タイトル通り、この映画はがキーワードであり、この手のタイプの映画では有名な「ユージュアル・サスペクツ」よりも、作り手は挑戦的かもしれない。
なぜなら、最初から誰かが嘘をついていることを前提で観させるからだ。

映画はいきなり、取調室で容疑者のウェイランドがポリグラフにかけられるシーンから始まる。
そして、ご丁寧にも主要な登場人物3人の学歴・職歴・IQなどをテロップで紹介してくれる。
ここから、すでに挑発が始まってますねー。
私たちに先入観を与え、どんどん客観的にストーリーを追わせる。
そして、映画の中では娼婦のエリザベスをウェイランドが殺害したかどうかに焦点を当て、私たちもウェイランドが犯人なのかどうか・・・という視点に絞らされていく。

ウェイランドの家庭状況や親子関係、エリザベスと出会った時の供述と回想部分・・・どこからどこまで真実で、どれが妄想なのか・・・これは、観る者の狙いをわざわざ混乱させてるんでしょうねー。
「ウェイランドが犯人ならば」ということを仮定しながら見ても、殺害する動機を察する安易なシーンやセリフはない。
とにかく、この映画はサスペンスのお約束をことごとく破っていくので、私なんかは置いてきぼりを食らった気分になった。
そして、終盤にかけて明らかになっていく事実によって、ウェイランドはゲームを仕掛けていたことがようやくわかる。

そのゲームの相手になったのが、人の嘘を暴いてきた経歴の持ち主。
そして、妻がいながらエリザベスと不倫していた男。
では、なぜターゲットになってしまったのか?
それは、恐らくエリザベスとの会話の中に、ウェイランドの想いを見出せるんではないでしょうか?
この映画の中で、唯一「嘘」をついていないのはエリザベスだけで、彼女は常に本音を語っていたように思うし、ウェイランドもまた本音を出していたところがあると思う。

この映画は最初に「客観的にストーリーを追わせる」というトラップを私たちにかけた。
それによって、ウェイランドの本当の気持ちを推し量ることをせずに、状況だけを追うことに徹してしまう。
結局のところ、「嘘」を暴いていくんではなく、「本音」を見出していかねば、この映画の真意はわからないままかもしれないですね。

娼婦エリザベス役のゼルウィガーの危なげな色気が、クロエ・ウェッブを思い起こさせました。

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2006年12月16日 映画ま〜わ行 1990年代 トラックバック:0 コメント:0












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