プロヴァンス物語 マルセルのお城
1990年フランス監督:イブ・ロペール
出演:ジュリアン・シアマーカ、ナタリー・ルーセル、フィリップ・コーベール
(´▽`)つ★★★★☆
<ストーリー>
夏休みが終わり、都会に戻ってきたマルセル。
新学期が始まり、マルセルは学校の代表として奨学生の試験を受けることになり、猛勉強の日々が続いた。
そんな中、マルセルはプロヴァンスを思い出しては、またあの丘に戻りたいと願っていた。
そしてクリスマス、一家は再び別荘へ向かい、リリも交えて楽しいクリスマスを過ごす。
翌年の春、復活祭の休日にも訪れ、そこでマルセルはイザベルという少女とであった。
イザベルに夢中になるマルセルだったが、あっけなくその初恋は終るのだった。
別荘の生活がすっかり気に入った一家は、週末4時間かけて通うことにした。
「プロヴァンス物語」の第二部で、第一部の「マルセルの夏」からストーリーは繋がっている。
M・パニョルの回想録で、「マルセルの夏」は父親を焦点を当てて描いており、この「マルセルのお城」は原題が「母のお城」ということで母親に焦点を当て、母への想いが綴られている。
「マルセルの夏」のオープニングは初夏を感じさせる爽やかな音楽と風景で始まっていたけれど、こちらは少し寂しさが感じられる晩秋のような音楽と風景のオープニング。最初から寂しげな雰囲気で、「あれ?」とは思ったけれど、それはラストで納得した。
けれど、やはり別荘はワクワクする雰囲気が戻る。
で、この作品で初めて女の子が登場する。
ちょっと変った女の子なんだけれど、なぜかマルセルは夢中になり、親友のリリや弟のポールから呆れられる始末。
私個人的には、このエピソードはどうなんだ?という気はした。
流れからしても、散漫な感じになった気がするんですよね。
まぁ、こういうこともあるさ・・・ってことなんでしょうけども・・・。
「マルセルのお城」は、別荘での出来事よりも別荘へ向かう途中がメインになっている。いくら別荘へ行くのは楽しみでも、片道4時間はしんどうでしょう〜!ってことで、偶然にも父親の昔の教え子と再会し、その教え子が近道を提供してくれる。
けれど、その近道は他人の敷地内を通過しなくちゃいけない。
正義感溢れた父親は断るんだけれど、妻や子供たちのために、自分を騙し騙し近道を使うことに・・・。
他人の敷地内と言っても、そこはお城のような大豪邸の敷地なのでササッと通過はできない。
観ている方もドキドキ。
そんなこんなで、その他人の敷地を通るエピソードが、劇的なラストに結びついているんです。
そしてラストでは、ポールやリリの行く末も触れている。
それは余計だと上映当時に批評した人もいたけれど、それがなかったらマルセルが自分の生涯で一番美しい時間だったという回想の意味が薄れてしまうというもの。
でも、マルセルたちが好きになっていた私はショックでしたけどね。

M・パニョルのキラキラ輝く宝石のような宝物を見せてもらった・・・「マルセルの夏」と「マルセルのお城」を通して、そう感じました。

















