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キャリー

1976年アメリカ
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:シシー・スペイセク、パイパー・ローリー、エイミー・アーヴィング、ナンシー・アレン

(´▽`)つ★★★★☆

<ストーリー>
メイン州チェンバレンのハイスクールに通うキャリーは、おどおどした物腰と地味な容姿で笑い者になっていた。
ある日、体育の授業後シャワーを浴びていたキャリーは初潮が訪れ、それがどんなことなのか知らないキャリーはパニックになり、それをクラスメートらがからかい騒ぎとなった。
家では、狂信的なキリスト信者で性を罪悪視し、肉体の成長は邪念の現れだと決め付けている母親は、17才になって初潮がきたキャリーに嫌悪感を示す。
そんな中、学校では生徒たちのダンスパーティーであるプロムの日が近付いていた。


ステーヴン・キングの処女作が映画化され、これによりキングの知名度を上げた作品。
俳優の選出は「スター・ウォーズ」のオーディションと一緒に行い、「スター・ウォーズ」に選ばれなかった俳優の中から選ばれた。
当時は駆け出しの若い俳優ばかりで、この作品の後に俳優としてキャリアを積み有名になっている。
ステーヴン・キング原作の映画の中で、私はこの「キャリー」が一番だと今でも思ってます。
まだキングの名で映画にハクが付く前だし、CM出身の監督に無名な俳優ばかりで、売りが何もない中で枠に囚われない撮影方法を起用し、後の映画界に影響を与える映画となった。
しかも、キャリーを演じたのが映画スタッフの奥さんであるシシー・スペイセクで、26才だったシシーが高校生を無難に演じていたことも驚く。

ca2.jpg映画の序盤、キャリーがシャワーを浴びているシーンは少しエロチックなんだけど、でも何かが起こりそうな予感を感じさせる。
キャリーが持っていた石鹸が滑り落ちると、太股に血が流れていく。
ここのシーンは参った。
何と言うか、ここで初潮がきちゃったーっていう設定は参るでしょう?

戸惑うキャリーをからかうクラスメイト・・・そして、なんと言ってもこの映画でキャリーの惨めさを際立たせるのはキャリーの母親。
その母親のキャリーへの態度は学校での虐めよりも惨たらしいのだ。
生理について何も教えてくれなかった母親にキャリーは問い詰める。
しかし、母親は力ずくでキャリーを狭い部屋に閉じ込め、汚れた肉体を持ったことを神に許しを乞えと言う。
その時のキャリーは、まるで幼子のように「ママー!ママー!」と叫ぶ。
この2人のやりとりがあってこそ、この映画が成り立っていると言っても良いのです。

ca.jpg実はキャリーはとても可愛い(シシーが可愛いのだけれど)
キャリーをかばってくれる先生から容姿を褒めてもらって恥ずかしそうにする表情とか、男の子にプロムの相手に誘われて戸惑ってる表情とか、本当にキュート。
映画が進むにつれ、キャリーの表情がキラキラしてくる。
この映画は単なるホラーでもないし、恐怖を煽る映画ではなくて、キャリーが女性として目覚める青春映画だと思ってます。
お店でルージュを試し塗りしているキャリーは、初めてのオシャレにウキウキしていて可愛い。

そうしてキャリーは、初めて幸福感を味わいます。
どんどんキラキラ輝いていくキャリー。
スローモーションでキャリーの嬉しそうな顔を映し出していく。
冴えない女の子がヒロインになり、ティアラを頭に乗せてもらう・・・そして、そのキラキラ輝く時間が一気に奈落の底に突き落とされる。
これほど一気に全ての雰囲気が急転するシーンは他にないんじゃないかと思う。

ca4.jpgカッと目を見開いたキャリーの表情は、既に我を忘れて怒りに支配されている感じがよく出ていた。
確かに異様な雰囲気だけれど、一方で哀しみも感じてしまうクライマックスのシーン。
画面をふたつにしたコマ割り・・・目を見開いたキャリーのアップとキャリーが送る視線の先で何が起きるのか同時に見せる手法ですね。
それがあるから、起こっていることがテンポよく展開していって、衝撃度も高くなったと思う。

で、ラストシーンですが、何度観ても飛び上がりそうになります(;´∀`)
わかっていても、ドキッッ!!
絶妙なタイミングなんでしょうねー、あれは・・・。

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2007年01月02日 映画あ〜さ行 1970年代以前 トラックバック:0 コメント:0












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