妹の恋人
1993年アメリカ監督:ジェレマイア・S・チェチック
出演:ジョニー・デップ、メアリー・スチュアート・マスターソン、エイダン・クイン
(´▽`)つ★★★☆☆
<ストーリー>
幼い頃に両親を亡くした兄妹ベニーとジューン。
神経過敏で精神の安定を欠くジューンをベニーは親のように面倒を見ながら一緒に暮らしていた。
精神科医からは、ジューンを専門家のいる施設に預けるよう勧められたベニーだったが、決心がつかずにいた。
ある日、友人の家でポーカーに負けたベニーとジューンは、賭けのツケで友人マイクの家に居候しているマイクの従兄弟サムを引き取るハメに。
サムは読み書きもできず、口数の少ない風変わりな青年。
そんなサムをジューンは気に入り、精神的にも落ち着いていく。
今やジョニー・デップ人気によって、この作品の知名度がここにきてアップ。
私と言えば、この映画が登場した頃に一風変った役柄のメアリー・スチュアート・マスターソン目当てで映画を観たクチ。
ジョニー・デップは「シザー・ハンズ」以来だったけれど、相変わらず口数が少なく、動作で魅せる役柄だなぁ〜という印象を受けた。
この映画の魅力は、ジューンとサム。会話によるコミュニケーションに頼らず、お互いが惹かれていく様は観ている者の心をほんわかさせてくれる。
神経過敏なジューンの心を穏やかにするサムのキャラは、思っている以上に難しいだろうと思う。
そして、ジョニーはチャップリンのように哀愁を漂わせながらコミカルに動くということを更に飛躍させた映画だったと思う。
まぁ、この頃はまだ今ほどコミカルな演技をノリで行ってない感じで、パントマイムも卓越はしていなんだけれど・・・。
でも、チャップリンよろしく、パンをフォークで突き刺してダンスさせるシーンはなかなかのもの。
そのシーンの時の表情は、今のジョニーに繋がっているなと思わせられる。
メアリーは自然体で演技する数少ない女優のひとりじゃないかと思うんです。ほとんど「素」なんじゃないかと思えるほどで、セリフの間の取り方が私は好きなんですよ。
彼女が笑うシーンでも、その笑い方が感情を反映されていて、笑っている意味までも伝わってくるんですよねー。
サムのユニークな動作に最初は「おもしろぉ〜〜い!」という感じじゃなく、「何?何やってるの?この人は??」的な笑いから、徐々にサムに対して心を開いて一緒にいることでの安心感からくる笑いに変化している。
それが私たちに伝わってくるから、サムとジューンが素敵なカップルに感じるんですね。
こういう妹を面倒見るお兄ちゃんは、かなり人間的にもデキているということで、でもその真面目さから恋愛には不器用・・・というお兄ちゃんキャラはソツがない。何だかんだで、妹に彼氏ができて混乱しちゃってブチ切れる辺りも想定内。
しかし、引き過ぎず出過ぎずの演技でサムとジューンを引き立てている点はよかったと思う。
ジョニーとメアリーが個性的なので、その2人を前面に押し出しながらも、3人のハートフルなストーリーに仕立てている点もなかなかです。
このお兄ちゃんキャラをジョニーは後に「ギルバート・グレイプ」で演じるんですけれども・・・。
やはりそのお兄ちゃんも恋愛には不器用って感じで、設定が被っているなぁ〜と思うのはここだけの話です(;・∀・)
さて、この映画の中で印象に残っているのがジューンとサムがバスに乗ってるシーン。ジューンはバスの中で落ち着かなくなり、必死に発作を押えようとしている。
そんなジューンを落ち着かせようとするサム。
私にとっては一番切ないシーンだった。
映画にどっぷり浸かって観ていると、心からこの2人を応援している自分がいたし、2人の関係を成就させてあげたいっ!なんて思ってたから、戸惑うサムと同じ気持ちになっていた。
ところで、アイロンでパンをきれいに焼けるものなんでしょうかね?
まぁ、試そうとは思いませんが(;´∀`)

















