サイレントヒル
2006年カナダ=フランス=アメリカ=日本監督:クリストフ・カンズ
出演:ラダ・ミッチェル、ショーン・ビーン、ローリー・ホールデン
(´▽`)つ★★★☆☆
<ストーリー>
夢流病のように歩き回り、「サイレントヒル」と呟きうなされる娘のシャーロンをローズとクリストファー夫婦は心配していた。
そんなある日、「サイレントヒル」という街が実在することを知ったローズは、シャーロンを連れて車で街に向かう。
しかし、その街は30年前の大火災で多くの住民を亡くし、今は閉鎖された街になっていた。
サイレントヒルに向かう道中、ローズは事故を起こしてしまい意識を失う。
しばらくして意識を取り戻すと、シャーロンが車からいなくなっていた。
ローズはシャーロンを探しながら、灰の霧に覆われたサイレントヒルに足を踏み入れた。
※ネタバレを含んだ記事です。
ゲームが元になっている映画だということで、最初はほとんど観る気はしなかった。「バイオ・ハザード」も未だに観ていないんだけれども、恐らく映画に出てくる化け物はグロテスクだろうし、ショッキング・シーン満載だろうし・・・という理由で。
しかし、家族がDVDを借りてきた・・・仕方ないから、一応一緒に観てみるか・・・てな感じのノリで観始めた。
こんな私ですので、ゲームの「サイレントヒル」はまったく知らないし、見たことも勿論やったこともない。
あくまでも、『映画』のいち作品としてシッカリ観せてもらった。
まずは、サイレントヒルの白っぽい雰囲気と誰もいない荒んだ街並み、そして降り続ける灰の映像が美しかった。
何か秘密めいた感じ雰囲気の中、ローズがひとりで歩くシーンは幻想的でもあった。
でも、廃墟になった建物の中はありきたり。
ホラーなんかでよく用いられる、音楽で恐怖を煽るような手法ではなかったからか、それほどドキドキすることもなく、そういう映画とは一線を引いているような印象は受けたけれど・・・。
何か得体の知れない化け物は動きが独特で、気持ち悪さは余り感じなかった(ゲームのキャラクターだからか?)ショッキングなシーンもあったりはしたが、この辺は「エイリアン」なんかの映画並・・・と言ってもいい。
ミニスカのナース集団は、面白かった。
さすがは日本のゲームって感じで、看護士さんを使ってるのね(;´∀`)
あのシーンは、私の頭の中でマイケル・ジャクソンの「スリラー」が流れましたよ。
なんか、踊り出すんじゃないかと・・・(・∀・)
ストーリーはありきたりかと思いきや・・・。ローズの果敢な母親ぶりは斬新な設定でもないんだけれど、このサイレントヒルという街の暗い過去が明らかになるにつれ、日本的な「恨み」と「呪い」を感じさせる話になっていく。さながらローズは「鬼子母神」が如く。
そして、妙な閉鎖された街が舞台という単純な設定でもないことが徐々にわかっていく。
それはローズの夫と刑事がサイレントヒルの街に入り、ローズとシャーロンを探すシーンで何気なく明らかにしている。
なぜなら、灰が降っていないからだ。
この映画は、宗教を狂信的に信じていた住民に虐げられた少女の悲しい話が背景にある。「魔女狩り」なんてものが実際に西洋ではあったし、あのジャンヌ・ダルクも魔女扱いされ火刑にされたという歴史もあるので、誤った宗教的な煽りは本当に恐ろしい。
「悪魔にも正義はある」というセリフが印象的。
なんとなく、アメリカが大好きな「正義」を皮肉ってる風にも取れる。
ラストでローズとシャーロン、そしてあの女性の巡査が「煉獄(ニルヴァーナ)」の世界にあったサイレントヒルにいたことが明かされる。
「煉獄」とは、亡くなった後に地獄へも天国へも行けない魂が留まる世界らしい。
たぶん、仏教的に言えば成仏できていない状態かな?
彼女たちが迷い込んだサイレントヒルは、そういう世界の街だった・・・というオチなんですねー。
ローズは、車の事故ですでに亡くなってしまったんでしょうね。
死んだことを自覚していないローズは、まだ煉獄にいるんでしょう・・・。
可哀想なお話です。
思っていたよりも、化け物退治だけのお話じゃなかったのが良かった。
ところで、女性の巡査がカッコ良かったぁ〜♪

















