穴 / HOLES
2003年アメリカ監督:アンドリュー・デイヴィス
出演:シガニー・ウィーバー、ジョン・ヴォイト、シア・ラブーフ、クリオ・トマス他
(´▽`)つ★★★★★
<ストーリー>
ひいひい祖父が豚を盗んだせいで代々呪われてツキがないと嘆くイェルナッツ家の4世スタンリー。
ある日道を歩いていると、空からスタンリーに向かって靴が落ちてきた。
ただの落し物だと思って拾ったスタンリーだったが、その靴は施設に寄付されたメジャーリーグの有名選手の愛用した靴で、スタンリーが盗んだと思われ逮捕されてしまう。
スタンリーの父親は、靴の臭い消しの研究がうまくいかず弁護士を雇うお金もなく、裁判で18ヶ月間「グリーン・レイク・キャンプ」という更生施設で過ごす判決が下される。
そこは、女所長や指導員の下で毎日穴掘りをさせられる場所だった。
アメリカで大ヒットした児童文学の映画化で、原作者であるルイス・サッカーが映画の脚本も手がけている。
この原作本のファンだというシガニー・ウィーバーが、とぉっても陰険な女所長役で登場。
監督自身も家族と共にカメオ出演し、監督の父親がスタンリーの祖父役で出ている、何ともアット・ホームなエピソード付き。
この作品は、最初DVDのパッケージと「冒険ミステリー」というジャンルからして、子供向きの単純な映画だと思ってまったく期待せずに観た。しかし、これは大人が観ても充分に見応えのある映画だった。
で?これが日本では未公開だったってぇ!?
正直、同じディズニー社の映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」よりも質が良い映画だと思った。
この映画では海賊も魔法も便利な道具も出てこないし、水が干上がった場所で砂埃にまみれながら穴を掘る映画。
どこが冒険なんだ?・・・・と思うなかれ、この映画は時空を越えたドラマなのだ。
まず、この作品には無駄がない。
主人公はスタンリー・イェルナッツ4世という名が付いてるゆえに、父親も祖父も「スタンリー・イェルナッツ」なのだが、日本語ではわからないカラクリがある。
Stanley Yelnats
逆から読んでも同じスペルなんですねぇ〜( ´∀` )b
名前からして凝ってるし、全てのシーン、全てのセリフがどこかに繋がっていく伏線となっている作りが素晴らしい。
そして、これが単なる子供向けの作品ではないところは、子供の犯罪や家庭問題、差別、暴力、死、信頼、友情などの要素が盛り込まれているという点。舞台が更生施設で、ともすればネガティブな雰囲気が全編に漂ってしまいそうだけど、最初は貧粗なスタンリーが徐々にたくましくなっていく姿が清々しい。
そして、なんで穴掘りをさせられているのか?という理由が明らかになるにつれ、欲深い話と悲しい話が背景にはあるということがわかってくる。
この辺は、大人向きのエピソードではあるかもしれないけれど・・・。
しかしですねー、本当によく話がまとめられてるなぁ〜と、ある種感動すら覚えましたよ。一見無関係な開拓時代の話が織り交ぜられてるけども、いやはや全てがラストに通じる伏線。
久しぶりに、ラストで心から震えがきました。
何なの?この映画!!
人との出会いとか、縁とかって、本当に素晴らしいことなんだなぁーって改めて思えました。
なのに日本ではあまり知られた映画じゃないんですよね・・・。
この映画は多くの人に観てもらいたいって思います。

ゼロ役のクリオ・トマスが可愛い♪
エンドロールも最後までちゃんと観てねー。

















