フランスの友だち
1989年フランス監督:ジャン・ルー・ユベール
出演:リシャール・ボーランジェ、アントワーヌ・ユベール、ジュリアン・ユベール
(´▽`)つ★★★★☆
<ストーリー>
第二次世界大戦終結間近の1944年8月。
フランスのある小さな村では、アメリカ軍歓迎の準備で慌しかった。
アントワーヌ、ジュリアンの兄弟とギャビーの少年3人は、村にやってくる一連隊を見つけ、アメリカ軍がやってきたと村に戻り報告する。
しかし現れたのはドイツ軍で、村人たちは逃げ惑い、村長は銃殺されてしまう。
3人はこの惨事に驚き、村を飛び出す。
途中で盗みに入った農家の主人にギャビーが捕まり、残ったアントワーヌはジュリアンと一緒に母親のいるリオンへ行くことした。
2人の旅に迷子のシェパード犬が加わり、次いでドイツの脱走兵と遭遇する。
「フランスの思い出」に次いで、監督が自分の実の息子アントワーヌと映画初出演のジュリアンを起用したことが話題に。
アントワーヌは少し大人っぽくなってますねー。
ボーランジェも再度の共演となった。
少年たちの思い違いとは言え、誤った情報を村人に言ったせいで、村はドイツ軍に攻撃されて惨事になった。故意にやったことじゃないけれど、少年の罪悪感は「逃げる」という結論に達するのは致し方ないかもしれない。
大人に叱られる・・・そのことから逃れるという感じだろう。
アントワーヌは制服を着たままだったので、見つかりたくない一心で他人の家の外に干してあった服を盗む。
そして、なんと女の子の格好をするんです。
それが似合ってて可愛いんですよ。
「ボクのママのところへ連れていってあげる」とアントワーヌはジュリアンに言います、ジュリアンは母親が夫と別れた後に生まれた子供で、言わばアントワーヌとは異父兄弟。
そんな2人の旅に、犬が加わり、そしてドイツの脱走兵に出会う。
負傷していたドイツ兵は、アントワーヌにあれこれ命令します。
しぶしぶ命令に従ってパシリをさせられるアントワーヌなんだけれど、なぜかそのドイツ兵にジュリアンや犬までもが懐いていてアントワーヌはおもしろくない。
そうやって傷が癒えたドイツ兵はアントワーヌたちが2人でリオンへ行くと聞き、その旅に付き合うことにした。
パルチザンやドイツ義勇兵に遭遇したり、頭の上をアメリカ軍の飛行機が飛び交ったり、アントワーヌがジュリアンに「親なし子!!」となじっては兄弟ゲンカしたり。
「4年も戦争をしているのに、まだ争おうとするのか!」とドイツ兵に叱られながら、それでも3人と一匹の旅はどこか温かい。
実はこの脱走兵は、アルザス・ロレーヌ地方の出身ということで、その地方はフランスとドイツのハーフが多くいる土地だそうで、脱走兵にしてみれば自分に流れている両方の血が戦争している・・・という立場なんですね。3人と一匹は、ある村に辿り着く。
しかし人気がまったくない。
「きっと皆逃げ出してしまったんだろう」と思い、村に残ってる食料やらワインなんかを頂戴しちゃう。
そして、ドイツ兵が村にある教会の中に足を踏み入れた時、惨劇を目にする。
その直後、突然旅を共にしてきた犬とドイツ兵との別れがやってきた。
とても辛く悲しい別れです。
アメリカ兵に保護された兄弟・・・泣きじゃくりながら、アントワーヌはジュリアンに「おまえはボクの本当の弟なんだよ、今までごめんね」と告げる。
このラストシーンは、私の心に衝撃を与えました。
敵か味方か・・・それで戦争は成り立ってしまうのだな・・・と。
そこが本当は一番恐ろしいところなんでしょうね。
こういった映画ほど、戦争の愚かさを痛感させられます。
それにしても、やっぱりボーランジェは(・∀・)イイ!!

















