ギフト
2000年アメリカ監督:サム・ライミ
出演:ケイト・ブランシェット、ジョニヴァンニ・リピシ、キアヌ・リーヴス、ヒラリー・スワンク
(´▽`)つ★★☆☆☆
<ストーリー>
3人の息子と暮らすアニーは超感覚を持ち、その能力を使って占いの仕事をしていた。
ある日、息子の教師の婚約者が失踪した。
警察の捜査が行き詰まり、娘の父親がアニーの元を訪ね、協力して欲しいと依頼する。
※ネタバレ含んだ記事です。
B級のホラー映画ではお馴染のサム・ライミ監督の作品で、A級サスペンスに挑んだのかな?と勘ぐってみた。
この映画はホラーというよりも、サスペンスの要素が強い。
こういう手の映画には、少々私は辛口になってしまうので、ツッコミ満載レビューはご容赦を・・・。
アニー役のケイト・ブランシェットは、役どころにピッタリだと思います。離婚ではなく、未亡人になってしまい、3人の子供を育てていかなくてはいけない不安感というものが上手く伝わってきました。
で、カードで占いをするんですけれど、カルトちっくな雰囲気ではなく、ごく普通の部屋の隅で占なっている・・・というところが占いで自立していこう!という勢いがない具合でアニーを表わしていますね。
しかし、ESPカードは占なうためのカードではありませんねー。
見た目、変った図形が出てくるのでインパクトを感じるかもしれないんですけど、そのカードで占なうのか?と、それがまず疑問だった。
まぁ、それは意図的なのかもしれないんですけども・・・。
アニーの元に来る客は、ダンナに暴力を振るわれている(DVですね)女性に、子供の頃のトラウマに苦しんでいる男性。一応、カードで占なうんだけれど、なんだか頼りなさそうな占い。
結局よくわからないけれど・・・てな感じで、要するに「悩み相談所」みたいな感じ。
超感覚とカード占いの組み合わせという、一見最強タッグな組み合わせなのに一般的なことしか言わないのにはガックリ・・・。
そこへ、女房を殴るDVダンナのキアヌ・リーヴス登場!なんて言うか・・・キアヌってもともと誠実そうな顔つきだから、髭ボーボーでも無理があるのよね。
これはミスキャスト。
脇役と言っても、この映画では重要な登場人物(私たちの目を誤魔化すために)だから、この配役がどんでん返しを弱めてしまう原因になったと思う。
キアヌの女房役がヒラリー・スワンクで、彼女のキッとした表情はキアヌに負けない強さがありそうで、DVを甘んじて受ける女房としても説得力がないなぁ〜と私は思ったのですが・・・。
アニーは占いの時よりも、夢や一瞬よぎる映像で予知する能力が強いんですね。フラッシュのように見せられる映像なんかはインパクトがあっていいんだけれど、音で驚かす手法は・・・やめて欲しかったorz
山場はやはり失踪した女性の捜査協力の辺りから。
夢で女性が遺棄されている場所の夢を見る。
夢なので、少し幻想的な感じでキレイ。
そういう幻想的なムードにケイトはピッタリな雰囲気だし、まるでファンタジーのようでもあるシーンです。
その場所の特徴を警察に話して、一気に事件は解決だと思わせておいて〜・・・サスペンス好きなら、これがオチであるはずがないと悟れますね。
しかも逮捕されたのは、頑張って悪そうにしていたキアヌですし。
サスペンスのお約束としましては、バレる前に本当の犯人はアニーを殺害しようとするだろう、と読めます。
そして、読んだ通りの展開。
さて、唯一の友だちだとアニーにすがっていたトラウマを抱える男性を、アニーは心から支える意志もなく、話を聞いて欲しいと切羽詰ってた時も裁判のことで頭がいっぱいだったせいで突き放すんですね。しかし、その男性はアニーの命を救うんです。
一方で、アニーは救えたんでしょうか?
DV受けながらもダンナを愛していた女性のダンナを冤罪で刑務所にぶち込んでしまったし、トラウマを抱えた男性は、トラウマの元であった父親を殺害し自殺。
アニーは人の人生を占なって、フォローできるほど責任感はないし、自分の能力(ギフト)を完全に肯定できない不安があるのでしょう。
なんせ、カードで占なってる時は決まって「よくわからない」と濁してましたからね・・・。
まぁ、ESPカードじゃ読めんわな・・・と突っ込んでみる。
結局、いくらギフト(能力)があっても、それを活かすか否かはその人次第・・・ってことですね。

















