愛してる、愛してない
2002年フランス監督:レティシア・コロンバン
出演:オドレイ・トトゥ、サミュエル・ル・ビアン、イザベル・カレ
(´▽`)つ★★★★☆
<ストーリー>
美術学校に通うアンジェリクは、妻のいる心臓外科医のロイックと交際している。
そのロイックは、妻との離婚が秒読みに入っていた。
ロイックとの結婚する日を待つアンジェリクは、ロイックとの出会いの記念日にバラの花を一本贈って幸せを満喫していた。
ところがある日、アンジェリクは妊娠している妻と仲良く寄り添うロイックを目撃。
それ以降、アンジェリクの様子がおかしくなっていく。
「アメリ」では妄想好きで、周りを幸せにするキュートな女の子を演じたオドレイ・トトゥが見事に一転したキャラを演じる。
監督は26才の女性で長編映画初とはいえ、なかなかの力作と言えます。
この映画のレビューは、ネタバレなしだと書くのが難しいですね。途中の展開まで観ていくと、付き合っている男が「もうすぐ離婚するから」と言いながら、離婚は本気ではなかった!と知ったアンジェリクは激怒し、相手の男の家庭をぶっ壊す・・・という展開かいな?と思いました。
予想では、執拗なストーカーになって、ネチネチとロイックやその妻を追い込んでいく・・・まぁ、よくある展開なのかなと。
もしかしたら、あのアメリちゃん(トトゥ)が演じてる映画ではなかったら、途中で観るのをやめてたかもしれません。
こういう場合、あのアメリちゃんがどんな悪女になるのやら?という好奇心で観ちゃうものですねー。映画の冒頭は、まるっきりアメリちゃんなのです。
お花屋さんに入り、沢山の花の中で嬉しさ一杯に微笑むアンジェリクはアメリそのものなのです。
それが監督の狙いなのか、まんまと引っ掛けられるわけなんですよ。
その引っ掛けは、映画の半分くらいまでこないと気づきません。
私が予想した展開は繰り広げられるんですが、映画の後半あたりから登場人物の視点がアンジェリクからロイックに移るのです。
そこが監督の斬新さなんですね。なんとアンジェリクの視点で描かれた時系列を今度はロイックの視点でなぞるわけです。
そこで初めて、物事の真実が明らかになっていくんですねー。
いや、驚きました。
前半は「愛してる」側の視点で、後半は「愛していない」側の視点とでも言いますか・・・。
物事の本質は、一方のみの視点からではわからないっていうことですね。
アメリが「陽」ならばアンジェリクが「陰」という感じ。
アメリは何かを企んで、いろいろなことを仕掛けたりして、ハッピーにしていくのに対して、アンジェリクはまったく逆。

ラストでは、地味目に恐いです。

















