ビヨンドtheシー −夢見るように歌えば−
2004年アメリカ監督:ケヴィン・スペイシー
出演:ケヴィン・スペイシー、ジョン・グッドマン、ボブ・ホスキンス
(´▽`)つ★★★☆☆
<ストーリー>
ブロンクスの貧しい家庭に生まれ、リウマチ熱で心臓を悪くし、15才までしか生きられないと診断されたボビー。
母親の導きで音楽と出会い、フランク・シナトラを越える歌手を目指し始め、青年になったボビーはプロの道に入り、トップスターの仲間入りを果たした。
そして1960年、出演する映画「九月になれば」の撮影で出会った16才の女優サンドラ・ディーと恋に落ち、周囲の反対を押し切って結婚。
その後も順風満帆なボビーだったが、やがて世の中の変化と自らの出生の秘密を知り、表舞台から消えようとしていた。
37才の若さでこの世を去った、歌手ボビー・ダーリンの自伝映画。
ケヴィン・スペイシーはこの作品で制作、脚本、監督、主演を兼任。
構想から10年以上の歳月がかかったという、この映画。
4年間もの時間をかけてボイストレーニングを受けたというケヴィンの歌声も堪能できます。
音楽プロデューサーは、フィル・ラーモン。
相当ボビー・ダーリンにリスペクトしているんだなぁ〜というのが見て取れるケヴィン・スペイシーの熱演。正直申しまして、私はボビー・ダーリンという歌手はまったく知らないんですよ。
歌を聞いても、「なんとなく聞いたことがあるような、ないような・・・」って程度です。
ですから、ボビー・ダーリンという歌手に興味があって観たというよりは、ケヴィン・スペイシーが出ているから観た・・・という感じです。
この映画、子供の頃のボビーと大人のボビーの絡みや「時間」という演出はファンタジックに見せ、ミュージカルよろしく歌って踊るシーンも挿入。
そして、ボビーの私生活部分や精神的な部分はリアリティーを突きつけるという、二段重ね。
それはボビーの内面に真実と虚偽が存在していたからなんでしょう。
母親から「嘘はいけない」と教え込まれたボビーだったけれど、ステージで見栄え良くするために薄くなった頭にカツラを被る。まさにボビー・ダーリンを演じるために。
自分を失いかけていると、子供の頃の自分が語りかけてくるというのは、なんとか軌道修正していく大人を描くにはもってこいな手法ですね。
まるで、インナー・チャイルドの逆パターンのようです。
しかし、そういう細かしいことは抜きに、ケヴィン・スペイシー自身が歌っているボビーの曲を楽しめばいいかな?と思います。
もともと声がいいんですねー。
本当にお世辞じゃなくて歌が上手いです。
まるで、ケヴィン・スペイシーのフィルム・コンサートを鑑賞しているような感じにもなりましたが・・・(;・∀・)
ダンスもとってもお上手だし、少年のボビーくんも素晴らしかった!
20〜30代のボビーを演じてたであろうスペイシーですが、ちょっと(かなり?)老けすぎなところが気にはなりまして・・・。映画を作るまで時間を要してしまったがために別の俳優を使う案もあったそうですが、歌が口パクであってもシラケてしまうだろうし、何とも微妙なところですね。
余談なんですけど、ボビー役のケヴィン・スペイシーがどことなく鶴田浩二に見えてしまったんですが・・・(;´∀`)
脇を固めていた俳優陣も個性的で、全体には良く出来上がった映画だなーという印象でした。
しかし、この映画はさほど話題にならなかったのは、同じ年に同じように伝記映画の「Ray レイ」が公開されたからですかねー?
ボビー・ダーリンよりも日本でも知名度のあるレイ・チャールズの物語だし、役者がそっくりだったのが大きな差でしょうね。
※ケヴィン・スペイシーが歌うサントラの試聴ができます。
↓
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1797538
※本物のボビー・ダーリンの歌が試聴できます。聞き比べてみては?
↓
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1501558

















