ファーゴ
1996年アメリカ監督:ジョエル・コーエン
出演:フランシス・マクドーマンド、スティーヴ・ブジェーミ、ウィリアム・H・メイシ−
(´▽`)つ★★★☆☆
<ストーリー>
1987年冬、ミネソタ州の自動車ディーラー、ジェリーは多額の借金を負い、整備工場で働く元囚人から2人の男を紹介してもらい、妻を偽装誘拐することを企てる。
それは、自動車業界では大物であつ妻の父親から身代金を引き出し、借金返済にあてるつもりだったからだ。
計画通り2人の男は妻を誘拐するが、想定外の展開が起きてしまう。
アカデミー賞脚本賞や主演女優賞の受賞をはじめ、数々の賞を取った犯罪を扱いながらもコミカルに描いた作品。
コーエンの初期作「XYZマーダーズ」もそうだったけど、意図してなかったことが起きてしまった「他人事」は、傍から見ると気の毒に思うと同時に野次馬気分で娯楽のように見てしまう。
それを登場人物のキャラクターを際立たせることで、シリアスとコメディーの間でバランスを取り、観る者に嫌悪感を抱かせない。
映画の冒頭、この映画は事実に基づいてます・・・なんて、わざわざ出しております。すると、観る方は「実際にあった事件なのかぁ」と身構えちゃいますが、フィクションらしいです。
こういう風に遊ぶ監督さん、多いですねー。
ちなみに、死体役がプリンスと思わせておいて、これも実はスタッフらしいんですけどね。
さて、2人組みの犯罪者・・・というと、やはりそれぞれのキャラクターが突出していないといけないってことで、この映画での2人組みもかなり可笑しい。
どこかデコボコに感じるせいで、やることは凶暴極まりないのに、「やっちゃったぁ」みたいな軽い感覚に見えるから不思議。
そして、この2人に妻の誘拐を依頼したジェリーは見たからに小心者っぽい。
で、この映画の登場人物の中でも、女性警察署長が抜群なキャラなんですね。
ガシッと拳銃を構えたスレンダー美人・・・ではなく、なぜか妊婦さん。
その妊婦という設定がよく思いついたなぁ〜って感心しちゃいましたよ。
妊婦となれば、そんな無茶苦茶なアクションはできませんし、自然と動きも緩やかになることが狙いなんですかね?それでいて、妊婦なのにコーヒー飲みながら死体を見るなんて、胎教に良くなさそうでしたが・・・。
この警察署長役のマクドーマンドが本当に良いんですねー。
彼女がいたから、映画が毒々しく感じなかったと言っていいかも。
妊婦だからか、食べ物を豪快に食べているあたりも良いんですよ。
「よく食べるなー」と思っていると、出張先で「安くて美味しい飲食店を教えて」なんて訊ねてるし。
バイキング式かなんかで、お皿に料理をゴソッと山盛りにしてるのには笑えた(´∀`*)
情けないような男たちが人の命を奪っていくのに対し、女性警察署長は命を育んでいるという対比かな?
ツッコミどころも満載な映画ではありますけど、それでも賞をいっぱい取ってるんだから、やはりこの映画はシリアスに観てはいけないのです。なんで妊婦なんだ?
なんで連続殺人事件なのにFBIすら出てこない?
なんでヤナギダが思い切りコリアン顔なんだ?etc etc.....
それもこれも、「どうせ映画なんだから、真剣に考えるなよ」ということが、冒頭の「この映画は実際にあったことに基づいて・・・」云々をあえて入れた意図と繋がってるということで・・・チャンチャン。

















