ヒトラー 最期の12日間
2004年ドイツ=イタリア監督:オリヴァ−・ヒルシュビーゲル
出演:ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ラーラ、ユリアーネ・ケーラー、トーマス・クレッチマン
(´▽`)つ★★★☆☆
<ストーリー>
1942年、トラウドゥル・ユンゲはヒトラー総統の個人秘書に抜擢された。
1945年4月20日、ドイツ軍は連合軍に追い詰められつつあった。
ヒトラーは、身内や側近と共にベルリンにある首相官邸の地下要塞へ潜り、ユンゲも後に続いた。
そこで彼女は、冷静さを失い狂人化していくヒトラーを目の当たりにする。
ベルリン市内は混乱をきわめ、武器を持たない民兵が立ち向かう一方で、側近達は次々逃亡。
それでも敗北を認めないヒトラーだったが・・・。
ヒトラーの個人秘書だったトラウドゥル・ユンゲの「私はヒトラーの秘書だった」とヨアヒム・フェストの「ヒトラー 最期の12日間」を基にした作品。
敗戦色が濃くなったベルリンの状況とヒトラーの様子をユンゲの視点で描いている。
まず、この作品をどういう意図で観るかによって印象は違ってくるでしょう。つまり、「何を貴方はこの映画で観たいのか?」ということ。
20世紀最悪の独裁者と呼ばれる男の末路か?
それとも、ヒトラーの人なりを知りたいからか?
単に好奇心からか?
いずれにしろ、ナチスは先の大戦で負けたことは紛れもない事実であり、ヒトラーは自決したことも事実。
けれど、私たちには先入観がある。
それは「ナチスを率いたヒトラーはユダヤ人を虐殺した悪人」であると。
それゆえに、地下要塞で軍人にはヒステリックになっているヒトラーの狂人ぶりには違和感を抱かない。
残酷な性格じゃなきゃ、ユダヤ人を虐殺などできないだろうから、そりゃ当然だな・・・というように。
一方で、女性や子供にはいたって優しいヒトラーには違和感を覚えるのでは?
実はそういう観方が一番恐ろしいと、私は思うのです。
個人秘書とは言え、軍部の会議に立ち会うことはできてないし、ヒトラーの側近は自決したか戦後に戦犯として処刑されているので、そういうシーンは憶測の部分を占めていると思います。劇中、ユンゲ自身の「ヒトラーは謎が多くてわからない人だ」というセリフがあります。
結局、それが全てでしょう。
私たちはユンゲという女性のフィルターでヒトラーを見せられているようなもので、そもそも植え付けられたイメージ通りで何の発見もありません。
ドイツがヒトラーの映画を作った勇気・・・という賞賛も違和感があります。
なぜなら、ドイツは戦争責任を偏にナチスに被せているだけで、ドイツ自体は責任を免れようとしてるからです。
つまり、ドイツという国家はナチスと切り離しているので、第三者的に描いている・・・というのが本当のところではないでしょうか。
私がこの作品を観て率直に思ったのは、「戦争に勝てばどんな悪しき行為も正義になり、負けると正義すら悪のレッテルを貼られるミジメさ」ということです。勝てば官軍・・・という言葉通り。
ヒトラーを無条件に肯定はしませんけど、少なくとも彼らにも正義を以て戦争に臨んでいたことは確かなんですから・・・。
最近ではユダヤ人虐殺は捏造だという説も出てきています。
これが本当かどうかはわかりませんが、少なくともネガティブな史実をいつまでも突きつけられることが戦争に負けるってことなんでしょうね。
さて、ヒトラーを熱演したブルーノはそっくりでしたねー。そして、側近になっている役者さんたちも素晴らしかったです。
ただ、ラストは甘っちょろさを感じましたけど、考えてみたらこの映画は秘書のユンゲが主人公なんですよね。
ヒトラーについては中途半端。
ところで、ヒトラーは数多くの預言を残していることをご存知ですか?
日本への原爆投下や冷戦などを預言して的中させてます。
そもそもヒトラーは謎が多い・・・と言われてますけど、最低最悪の独裁者であったと他人から叩き込まれた呼称を鵜呑みにするのも、何やら恐ろしいことだなと思います。
※ヒトラーの預言を読むと驚愕しますよ。
こちら>>http://inri.client.jp/hexagon/floorB1F_hss/b1fha400.html

















