あなたのために
2000年アメリカ監督:マット・ウィリアムス
出演:ナタリー・ポートマン、マシュレー・ジャド、ストッカード・キャニング
(´▽`)つ★★☆☆☆
<ストーリー>
妊婦で17才のノヴァリーは、ミュージシャン志望の恋人ジャックとテネシーからカリフォルニアへ向かっていたが、「ウォルマート」のトイレに立ち寄った際に、ノヴァリーは1人置き去りにされる。
行き場のないノヴァリーは、夜ウォルマートに侵入し、そこで過ごしていた。
それから数週間後、店内で陣痛を迎え苦しむノヴァリーを救ったのは、図書館に勤める青年フォーニ−だった。
ドラマとは面白いもので、ノヴァリーという少女をとことん虐げる設定でも成立しそうだし、どちらかと言えばそっちの方がドラマチックになるでしょう。
十代で未婚のまま子供を出産・・・となれば、「陰」なイメージがつきものですし・・・。
しかしこの作品は、「人生ってステキ」と思わせようとしているんですね。
お気楽に観る分には丁度良いかもしれませんが、観終わった後に何も残りもしませんでした。
置き去りにされ、ひとりぼっちになったノヴァリーが植木鉢を抱えて立ち尽くしてるシーンなんかは「レオン」を思い出させますが、それは意図的なんでしょうねー。孤独の少女・・・に引っかけているんだと思います。
家庭に恵まれず、17才で未婚で妊婦という設定なら、アバズレな少女ってイメージを抱きやすいですけど、このノヴァリーはなかなかしっかり者。
そんなノヴァリーだからこそか、周りから支えられているというエピソードが続きます。
「ウォルマート・ベビー」として、ウォルマートで子供を産んだノヴァリーを取材してくるTV局。
その番組を見てアメリカ各地から善意のお金や励ましの手紙が届く辺りも、アメリカらしい優しさ(?)
病院に入院している時、突然ノヴァリーの母親が現れ、娘を騙してお金だけチョロまかしてまた姿を消す。
退院の日を迎え、赤ん坊を抱えたノヴァリーは再び行き場を失っていた。
そこへ、シスター・ハズバンドが手を差し伸べてくる。
観る者に「どうなるの?ノヴァリー・・・」と心配させて、その後からノヴァリーを救う人間が出てきて安堵させる辺り、この監督さんはツンデレ(一旦冷たくしておいて、後で優しくする)ですかね?
さて、この映画は人生は支え合って生きていくもの・・・という雰囲気でストーリーは展開していきます。それを強調するためか、話が出来すぎであるようにも感じるんですけど、たまにはそういう映画があっても良いじゃないか・・・とは思います。
ただ、話が出来すぎのために、ノヴァリーがシングルマザーである設定が薄らいでいたように思います。
「母親」であるノヴァリーと子供の関わりが貧弱。
カメラマンになる夢も、前向きに生きていくという姿勢の添え物でしかなく、全体に広く浅くという印象の作品になったのが惜しい。
しかもこの映画の一番悪いところは、途中からノヴァリーを捨てた男ジャックのその後も入れて、ミュージシャンになるための姿を描き入れてること。そのせいで、視点が散漫になってしまった。
観てる方は、置き去りにされたノヴァリーに同情的になっているところに、ジャックにまで関心を向けさせられるなんて、強引の何ものでもありません。
ノヴァリーに関しては、いつの間にやらラブストーリーに展開しちゃってるし。
そして子供が不在なシ−ンが多く、周りが助けてくれてるからって子供を任せっきりにしてるようで、その辺は違和感ありまくりでした。
もっとも、現実味を帯びれば良いってものでもないですけどね。
私個人としては、次々色んな男と付き合い、その度に妊娠して4人の子持ちになっても、前向きなレクシーのキャラと彼女のストーリー展開の方が面白かったですけど・・・。
ノヴァリーは優等生過ぎだったかな・・・?

















