>>全ての記事を表示する

※本ブログはサイトに移行しました。
ブログ記事を編集、再掲し、検索しやすいようにしました。
只今サイトで更新中。

サイト → 「偏愛シネマちっく」

イン・マイ・カントリー

イン・マイ・カントリー2004年イギリス=アイルランド=南アフリカ
監督:ジョン・ブアマン
出演:サミュエル・L・ジャクソン、ジュリエット・ビノシュ、ブレンダン・グリーソン

(´▽`)つ★★★☆☆

<ストーリー>
1994年、南アフリカ。
ネルソン・マンデラが大統領に就任し、その翌年から始まった「真実と和解の委員会」の意義を信じ、取材する地元白人のアンナ。
一方、アメリカからきた新聞記者ラングストンは、人種差別の傷が和解で癒えるとは思えず、懐疑的だった。
アメリカ生まれの黒人ラングストンと南アフリカ生まれの白人アンナは、意見の相違でぶつかりながら取材を続ける。


南アフリカのアパルトヘイト後の国策として、「真実と和解の委員会」が設立されたことは案外広く知られていません。
その委員会を取り上げ、アメリカの黒人の視点を通すことによって、委員会の本質がなぜ世界に伝わらなかったかが浮き彫りになっていると思います。
監督は、「戦場の小さな天使たち」のJ・ブアマン。

imc4.jpgマンデラ大統領が行った国策「真実と和解の委員会」とは、真実を明らかにし、謝罪し、赦し合い、黒人と白人が同じ国の国民として手を取り合っていこうとする趣旨のもと設立されました。
委員長には、ツツ大主教を指名。

アパルトヘイト時代に、多くの罪もない人々が虐殺され、暗殺されました。
しかし、自ら自分の犯した罪を認め、心から謝罪するならば、たとえその人が100人の人を殺していようと赦す・・・というもの。
これは、憎しみからは憎しみしか生まれないという神の精神からきているのです。
委員会は、約2年半かけて各地で行われました。
扱った事件は、2万件にもなったそうです。

imc3.jpg聴聞会で、遺族は被告が同席する場で証言します。
思い出すのも、語るのも辛いことを証言し、そこで被告も自分の罪を認め謝罪をし、遺族は赦しを与える・・・つまり恩赦。
その赦す心に感銘を受けるアンナ。
しかし、赦しということで終ってしまうことに懐疑的なラングストン。
人種差別に対する対応と精神の違いをこの2人で浮き出させていきます。

アメリカ人のラングストンにとって、自分たち黒人の立場から見れば委員会の趣旨は納得できるものではなく、酷い目に遭わされた方が百歩も千歩も譲って赦してやらねばならない国策は疑問だらけ。
確かに、そういうことは差別されている側からすれば、到底受け入れられないものでしょう。
そんなラングストンは、南アフリカという地は「目には目を」の国ではないことを知って、赦しの精神を尊重していく・・・という展開。

imc.jpgただ、この作品で難点なのがサミュエル・L・ジャクソンやジュリエット・ビノシュを起用したがために、彼らを中心に描きすぎていることでしょうね。
「真実と和解の委員会」の存在が薄れ、アパルトヘイト後の南アフリカの状況がわかり辛くなったのが残念です。
ラングストンが赦しの精神を知っていく過程は良いんですけど、それによって新聞記者としてどう活かしていくのかも見えてきません。

アンナとラングストンが関係を持っちゃうのは、余計なエピソードですね。
お互いに家庭を持つ身で、つまりは不倫みたいな感じになるんですけど。
アンナは夫に「不倫しました、ごめんなさい」みたいに自分から罪を告白し、夫は赦しの精神でアンナを赦す・・・徹底してますよって感じで違和感。
まぁ「「ウブンドゥ」の精神は、夫婦間にも必要ではあるかもしれませんが・・・。

imc2.jpg南アフリカは、黒人と白人が仲良くすれば平和な国・・・ということではなく、今は違う問題が噴出しています。
そういうことを匂わせるラストではあったかな?とは思います。
しかし、この作品が事実を描いてるにしてはパンチ不足で、サラっと流せるような描き方だったのは残念ですねー。

この南アフリカで2010年サッカーW杯が行われますが、治安の悪さが懸念されているわけで、この作品を見てギャップの大きさだけを感じてしまいました。

にほんブログ村 映画ブログ 外国映画(洋画)へ ← ランキング参加中です。他の映画ブログ検索にも便利♪  

2007年07月07日 映画あ〜さ行 2000年以降 トラックバック:0 コメント:0












管理者にだけ公開する