ダブル・ジョパディー
1999年アメリカ監督:ブルース・べレスフォード
出演:アシュレー・ジャド、トミー・リー・ジョーンズ、ブルース・グリーンウッド
(´▽`)つ★★☆☆☆
<ストーリー>
リビーは夫と一人息子マティと幸せな生活を送っていた。
ある日、夫と2人だけでセーリングに出たリビーは楽しいひと時を過ごしてたが、夜目覚めると夫の姿がなく、大量の血痕と血の付いたナイフが甲板に落ちていることに気付いた時、海上警察がやってきた。
警察は他殺だと断定し、リビーは保険金目的の夫殺害の容疑で逮捕される。
身に覚えのない夫殺しの罪で投獄されたリビーは、マティを預けている友人に電話をしている時、夫は生きていて3人で暮らしていることを知る。
「ドライビングMissデイジー」のブルース・べレスフォード監督が挑むサスペンス・・・ということで、ちょっと期待して観ました。
タイトルの「ダブル・ジョパディー」とは、合衆国憲法修正第5条の”二重処罰の禁止”のことで、アメリカでは同じ犯罪で2度裁くことを禁止しているということです。
この作品は超娯楽サスペンスアクション映画ならば良いんですけど、なんせ法律をキーワードにしている以上、どうしてもシビアに見ざるを得なくしているのがシラケさせる最大の要因。事件が起きて、さぁ!これは殺人事件ですよーという判断を下す判断材料がショボイ。
状況からして、どう見たって夫は死んだだろう・・・という推定にしか過ぎず、しかも保険金が動機であり妻のリビーが犯人だと決めつける点も。
ここでのツッコミどころは、あの大量の血は夫のものなのか?という説明がまったくない。
で、裁判もあっさりめに飛ばし、いつの間にかリビーは獄中の人に・・・。この時点では、夫は本当はどうなったんだろう?という疑問があった訳ですが、その疑問はあっという間に解消。
もっとも、「ダブル・ジョパディー」というタイトルからして察しはつくんですけどね・・・。
リビーは一人息子のマティを預けていた友人に電話するも、突然行方がわからなくなった。
刑務所の中から何とか連絡先を調べあげ、ようやく連絡がついたと思ったら、実は夫は生きていましたよー・・・という展開。
罠にはめられたことを知ったリビーは、ここで元弁護士の囚人に二重処罰禁止の法律があることを教えられるんですね。
リビーは6年獄中で過ごし、ようやく仮出所の許可が下りる。この作品の中心は刑務所の中ではないにしろ、少し駆け足過ぎるんじゃないかという感じがしました。
夫に裏切られた怒り、息子を想う気持ち、そして息子を取り返そうとする執念の描写が弱いんですよ。
これは全体通してそうなんですが、なんだか淡々と進んでいくんですよね。
仮出所して、まずは友人の所在を調べることから始めるんですけど、ここら辺から勢いだけの展開です。
最初に「法律がキーワード」と書きましたが、二重処罰禁止の法律を利用する着目点は面白いんですけど、そういう観点で見ていくと、リビーは映画のエンディングまでにどれだけ犯罪を犯してるかわかりません。
不法侵入、窃盗、既物棄損、詐欺、道路交通法違反などなど・・・。
保護監察官役にトミー・リー・ジョーンズが演じていて、まるで「追跡者」よろしくリビーを追いかける。そんなもん、警察に任せりゃいいものを保護監察官自らリビーの行くところ行くところ探し当てていくところで、それなら最初から捜査官役にしとけばいいじゃないか・・・と思ってしまいますね。
仮出所の規則を破った時点で、リビーの身柄は保護監察官の管理下から外されるはずなのに。
このトミー・リー・ジョーンズは渋めに演じていますが、保護監察官のトラヴィスの描き方も軽い。
気がつけば、リビーの果敢な姿と危機にも気転を利かすスーパーママぶりだけのお話になってましたね。
「ターミネ−ター」のサラ・コナーみたいなお母ちゃんになってるな、という印象でした。
ラストも想定内過ぎて萎えた。
逃走中に犯した犯罪の数々で逮捕されないんですかね?
アシュレー・ジャドのタフなママぶりならば「あなたのために」の方が好きですねー。

















