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激突!
1971年アメリカ監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:デニス・ウィ−バー、ジャクリーン・スコット
(´▽`)つ★★★★☆
<ストーリー>
デビッドは貸したお金を返してもらうため、知人の元へと車を走らせていた。
道中、40トンのタンク・ローリーに道を阻まれた。
デビッドはスピードを上げ、何気なくタンク・ローリーを追い抜いた。
ところが、タンク・ローリーはその直後にデビッドの車を追い抜き、前方をふさいだ。
デビッドが再びタンク・ローリーを追い抜き、スピードを上げ距離を広げたが、タンク・ローリーもスピードを上げ背後に付き、煽り始めた。
リチャード・マシスン自身が車を運転していた時に経験したことを基に原作・脚本し、スティーヴン・スピルバーグが監督をしたTV用のサスペンス。
この作品は怖いです。何が怖いかって、本当に日常で有り得る話だからでしょうねー。
車を追い抜くことなんてよくある行為。
しかし、その追い抜いた車から執拗に追いかけられるなんて思ってもみない。
そして、前方にトラックなどの大型車って本当に邪魔。
視界を妨げられ、走りにくいですから。
車を運転してる者なら、誰にでも経験があることを題材にしてるからこそ、その恐怖が身近に感じられるんですね。
それと、この作品の恐怖の根底には”不明”な点が存在していること。
まずタンク・ローリーの運転手の顔が見えません。
どんな人物なのか予測もつかないんです。
そして、デビッドを追いかける理由がわかりません。
この「誰が?なんで?」という点がはっきりしないと、人間は不安になります。
不安がエスカレートすると、それは恐怖になります。
そういったことに加え、カメラアングルがとても良いんですねー。だんだん、タンク・ローリーが怪物のように見えてきて、それ自体に意思があるかのようです。
「運転手に追いかけられてる」というよりは、「タンク・ローリーに襲われている」という雰囲気ですね。
トンネルの中で潜んで、こちらの様子を覗っているように停車していたタンク・ローリーのライトがパッと点いたシーンは印象的。
でも、細かいことを言えば、デビッドの対処の仕方にイライラ・・・。
タンク・ローリーって会社が所有してるだろうし、タンクに文字が書いてあるんだから、そこを突けよ・・・とか、思ってしまいましたわ。
「そういうことに遭った時、自分ならどうする?」ってことも、観ながら誰もが考えるでしょうから、多少イライラした部分は否めません。
人様のものを巻き込んで破壊しても、謝りませんよデビッドさん。
サッと逃げちゃうし。
それとこの作品、なんとなく情けない男の話という側面もある気がします。デビッドが運転中に聞いていたラジオから、「国勢調査」に関しての会話が流れていましたが、その会話の内容やデビッドが奥さんに電話した時の会話から察する夫婦間の力関係・・・しかもデビッドの苗字は「マン(MANN)」
タンク・ローリーに追いかけられ、途中から開き直ったようにデビッドは挑発し始めるんですが、上手くいかなかったり・・・。
ラストもそういう意味からすると、何かが漂ってるなという感じですね。
「で、どうするの?この先」と声でもかけてあげたい雰囲気でした。

















