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フリーダムランド

フリーダムランド2005年アメリカ
監督:ジョー・ロス
出演:サミュエル・L・ジャクソン、ジュリアン・ムーア、イーディ・ファルコ

(´▽`)つ★★☆☆☆

<ストーリー>
ある夜、病院に手を血まみれにした女性ブレンダが現れ、アームストロング団地で黒人に車を奪われたと訴えた。
事件現場のアームストロング団地の地区を担当する黒人の刑事ロレンゾが病院へ駆けつけ、更に事情聴取をすると、ブレンダは錯乱状態で車の後部座席には4才の息子が乗っていると告げる。
犯人が潜んでいる可能性があるとして、警察は低所得者の黒人が住むアームストロング団地を封鎖し、騒然となってゆく・・・。


※ネタバレ含んだ記事です。

アメリカで起きたスーザン・スミス事件をモデルに書かれたリチャード・ブライスの同名小説の映画化。
著者のブライスは、この作品の脚本も手掛けた。

freedomland2.jpgとてもダークな色彩と雰囲気で始まるこの作品。
なにやら、サスペンス・スリラーを思わせるクレジットも含め、オープニングはブレンダがひとりで彷徨うように歩く後姿を追うカメラ。
けれど、その雰囲気は思わせぶりで継続はしないんですねー。
サスペンスの要素は入っているものの、あまりにも焦点が定まらなさ過ぎで、「だから何なの?」という印象が強く残ってしまいました。

映画「セブン」に出てくるような病院の雰囲気にしたかった・・・と監督が語ってましたが、冒頭はそんなムード。
ところが映画全体に、社会的な問題、家族の問題、個人的に抱える精神的問題と話がコロコロとシフトしていくのです。
つまり、アメリカの抱える人種問題(特に白人と黒人間)、幼児誘拐、麻薬問題、家族の崩壊、人間関係の希薄さ、孤独などなど・・・。

freedomland3.jpg思わせぶりに登場する誘拐された子供を捜索する非営利団体を始め、途中で登場するエピソードや人物が中途半端。
何かの伏線になってるか?とか、何か関わってるのか?と思っていると、いつのまにやら消えてるので、まさに「何だったんだ?」と思わせてしまう原因に・・・。
映画も中盤になると、冒頭の怪しげな雰囲気は吹っ飛び、ブレンダのソワソワした姿とヒステリックな状態をトコトン見せられます。
そして、アームストロング団地の黒人たちが暴徒化しそうな、なんか社会派ドラマっぽいぞぉ〜・・・みたいな感じに。

どうも、子供を乗せた車を奪われたことは嘘なんじゃないか?とロレンゾは疑っていくのですが、ここから家庭に於ける問題にシフト。
なんとかブレンダに本当のことを語らせようと必死なロレンゾの傍らで、いつのまにやらアームストロング団地の状況がないがしろに・・・。

freedomland1.jpg犯人は黒人だったとブレンダが証言し、実は狂言だったことがわかり、団地を封鎖された住人たちが暴徒化しそうになるんですけど、これは人種問題を浮き彫りにする・・・と言うには安直過ぎるお話。
ブレンダは黒人が住むアームストロング団地内の保育所に勤めていて、親しい人も多いはず。
いくら何でも、とっさに「アームストロング団地で車を奪われた」という話をしたにせよ、人種問題に疎いはずがありません。
ブレンダはあくまで自己保身のために作り話をして、そして勤めていた団地の人々を混乱させたわけです。

そして事実の供述というシーンにせよ、コトのすべてをセリフだけで説明していくのも映画としては安易です。
彼女の育った家庭状況、子供を産んだ経緯、その後の母親としての気持ちなどなど、これ全部セリフで語らせています。

結局、ブレンダは被害者意識が強いだけの女性で、自分の過失で死なせてしまった息子なのに事件に仕立て、そこでも被害者面していこうとしたんでしょ?結局。
最後は、なんだか感動の人間ドラマみたく締めくくり、冒頭のあの雰囲気はどこだっ!って感じです。
しかし、4才の子供が咳止めシロップを大量に飲むと死んじゃう・・・なんて、どこで覚えたんでしょうかねぇ?
しかも、4才児でも手が届く場所に薬を置いてたんか?と。
で、息子を埋めた場所には手が切れるほどガラスが散乱してた??・・・ということで、ツッコミどころも満載です。

そして、奪われたとされた車はどこへ行ったんでしょうかね?
結局、それもうやむや・・・。



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2007年09月12日 映画た〜は行 2000年以降 トラックバック:0 コメント:0












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