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アナザー・カントリー

1984年イギリス
監督:マクレ・カニエフスカ
出演:ルパート・へヴェレット、コリン・ファース、ケアリー・エルウィズ

(´▽`)つ★★★★☆

<ストーリー>
1983年モスクワ。
アメリカ人ジャーナリストは、年老いたガイ・ベネットに祖国イギリスを裏切るスパイとなり、ロシアに亡命したことについてインタビューする。
ガイは遠く過ぎ去った若き日を回想していく・・・、
1932年、ガイはパブリック・スクールの最終学年を迎えようとしていた。
新しい学年が始まると、生徒達の自治会メンバー「ゴッド」に選ばれることになっていたガイ。
そのエリート・メンバーになり、将来は外交官からパリ駐在の大使になるエリートコースを進むはずになっている。
ガイには、レーニンに傾倒している共産主義者のジャドという親友がいた。
ある日、ゲイであることをあからさまにしていたガイは、別寮のハーコートに一目惚れする。
そんな2人を異端者として見ていた軍国主義者のファウラーは、ガイを「ゴッド」のメンバーになれないように策略する。


1963年に亡くなった実在の人物をモデルにしたストーリーで、イギリスの舞台で演じられた作品の映画化。
舞台での主人公もルパート・エヴェレットが演じ、ジャドはケネス・ブラナーが演じていた。
映画と違う点は、ハーコートは登場しない。
一応「ゲイ・シネマ」としてますが、実のところこの映画は同性愛が中心となっている作品ではありません。
ガイはゲイではあるけれど、映画ではプラトニックな恋心を抱いているだけです。
ハーコートに見とれるガイではありますが、エリートに拘る側面が強い。
更に一方で、学校の伝統は軽んじていたりして、自治会のメンバーとなって全体のリーダーシップを取れるのか、甚だ疑問な性格。

イギリスには全寮制の学校が多く、「ハリー・ポッター」もその全寮制なので、その仕組みなんかは知れ渡ってきたけれど、規律を重んじるイギリスのエリート学校での下級生は上級生に対して絶対服従なのですね・・・特に昔は。
そして映画の中だけでなく、同性愛がはびこるという点も。

bscap094.jpgところで、ガイのその後に辿った道を考えると、ジャドという人物がガイに与える影響が大きかった・・・ということだろうか?
ガイはファウラーによってエリートの道を絶たれてしまい、更には屈辱も味わう。
愛するハーコートの名誉を守るために、自分はつま弾きされることを選んだ。
エリートに拘りすぎて、たったひとつの道を閉ざされたガイは、極端から極端に走ってしまったのかな?と想像する。
自分はイギリスという国の体制に受け入れられず、裏切られたと・・・。

案外、この映画は社会派的な要素が多い映画なので、その時代のイギリスの背景を知らないと面を食らうかもしれません。
劇中、軍人への慰霊祭がありますが、第一次世界大戦ではイギリスにとって大変困難だった戦争で、エリート校出身者の多くは指揮官として命を落としていたためだそうです。

ガイのモデルになった人物は、大学在学中に共産主義になり、その後にイギリスの情報を東側に伝えるスパイとなったそうです。
映画の中でも、ガイは「クリケットが恋しい」と呟きますが、紅茶もこよなく愛し、本当はイギリスを愛してやまなかったことがうかがえますね。
ガイのゲイでありながエリート志向であったことと、スパイになりながらイギリスを愛していたことから、相反することも彼にとっては分かつことができない・・・という性格が見えてきます。
EveretFirth2.jpg
まぁ、でも、そうは言っても、ガイが淡い恋心を抱くあたりは可愛かったりします
ハーコートと夜デートして、ボートの中で2人寄り添うシーンなんて素敵なのだわ♪
ケアリー・エルウィズの何て美しいこと(*´∀`*)
だからこそ「SAW」のゴードンを見た時に「うわぁ〜ん。゜(゚´Д`゚)゜。」となったのは、言うまでもございません(;´∀`)
劇中、生徒たちが歌っているのは「ジュピター」
ダイアナ妃の結婚式、そして葬儀の時にも歌われた曲だそうですね。

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2006年11月18日 テーマ別 ゲイシネマ トラックバック:0 コメント:0












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