レオポルド・ブルームへの手紙
2002年イギリス=アメリカ監督:メヒディ・ノロウジアン
出演:ジョセフ・ファインズ、エリザベス・シュー、ジャスティン・チェンバース他
(´▽`)つ★★★☆☆
<ストーリー>
ミシシッピー州の刑務所から15年の刑期を終えて出所したスティーブンは、食堂で働き出す。
スティーブンは刑務所にいた時から、母親に愛されない孤独な少年レオポルドとの文通によって、心の交流によって救いを見出していた。
そしてスティーブンは、心の支えになっているレオポルドに会うことを楽しみにしていた。
※ネタバレ含む記事です。
難解な小説(らしい)『ユリシーズ』がどうたらこうたらしている映画だそうですが、登場人物の名前に意味合いを持たせているようです。
でも、いかんせん私は小説を読んだことがないため、どうでもいいです(;´∀`)
それより、映像の色合いがとても美しかった。
レオポルドが生まれる前、彼の母親は夫の不倫を疑い、ヤケ気味にペンキ屋のにいちゃんと過ちを犯してしまう。
ところが夫は不倫などしてなかった。
その辺りで母親はレオポルドを身ごもる。
ある日、娘(レオポルドの姉にあたる)が日焼けで痛がり、夫は娘を連れて薬を買いに出かけるが、事故で夫も娘も亡くなってしまう。
そのショックで母親はレオポルドを出産・・・母親はレオポルドに愛情を抱くことができなかった・・・という背景が重要になっている映画です。

頻繁に出てくるレオポルドの手紙の一文・・・。
僕の人生は生まれる前から始まっていた。
母は僕を罪の烙印と言う。
映画は、レオポルドの辿っている出来事とスティーブンの2人を時間軸を平行させながら進んでいく。
見ているとわかるんだけれど、出てくるレオポルドは少年だけれど時代が古いことに気づく。
話が進むうちにレオポルドとスティーブンがリンクしていくのだ。
レオポルド=スティーブンであると、映画の終盤でハッキリする。
で、この映画は「インナー・チャイルド」を克服しようとする青年の話なんだなと、思った。
「インナー・チャイルド」は、親に愛されなかった子供に多く見られる心の病で、大人になっても心の中で幼い自分が怯えて泣いているという、一種のトラウマらしい。
まずスティーブンは、裁判の時に真実を証言しなかった母親を突き放すことができた。
そこから、子供の頃の自分と折り合いをつけ、「インナー・チャイルド」の克服へと前進したように思う。
そして書くことによって、客観的に自分をみつめていく。
スティーブンはレオポルドに書き続けて欲しいと願う。
少年の頃の自分が書くことで、ひとつひとつ大人の自分が理解してあげる作業を15年間続けてきたのだろうと、勝手に推測。
自分の心と向き合うことは簡単ではないし、ましてや辛い過去を受け止める作業は困難なことだ。
そういう観点で観ていくと、ラストはスティーブンの「インナー・チャイルド」を克服したシーンとなって映る。
乗り越えたことの達成感と安堵感に満ちたラストは、スティーブンの新たなる人生の始まりを暗示するものなのでしょう。
まぁ、考えてみたら、レオポルドの母親の早とちりというか、勝手な思い込みしちゃう性格で自らグダグダな人生にしちゃったわけですが、レオポルドは夫の子供だとわかっていたら状況は違っていたのかしらね?
それにしても、あんなペンキ屋とよく18年間も付き合っていられたなと。
久しぶりにメアリー・スチュアート・マスタースンを見ましたが、セリフの言い回しなんかは昔と変らずでしたね。
サム・シェパードやデニス・ホッパーも脇役ながら存在感はたっぷり♪

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2008年05月24日 eignudwkz yvhxbescd URL 編集
















