ジャケット
2005年アメリカ=ドイツ監督:ジョン・メイプリー
出演:エイドリアン・ブロティン・リー、キーラ・ナイトレイ、ジェリファー・ジェイソン
(´▽`)つ★★☆☆☆
<ストーリー>
1992年、湾岸戦争で頭部の負傷が原因で記憶障害になったジャックは、警察官殺しの事件に巻き込まれ、殺人の容疑者となってしまう。
しかし、記憶障害のジャックは精神病院に入れられ、拘束衣(ジャケット)を着せて死体安置用の引き出しに閉じ込めるという実験的療法を受けさせられる。
その療法中、ジャックは15年後にトリップし、事件の直前に出会った少女ジャッキーと再会する。
しかしジャッキーから15年前にジャックは死んだと告げられ、その日は4日後に迫っていた。
そこでジャックは、自分の死の真相を探ろうとする。
最初はサスペンスなのかと思って観ていたら、途中からサイコチックでもあり、SFチックでもある感じで、何が何やら掴みにくい雰囲気の映画。やたら目のアップが多く、目は開いていても見てない・・・という風なのか、それとも脳内の意識を目で表現していたのか・・・ってことでしょうか?
拘束衣を着せられ引き出しの中に入るとトリップする発想はユニークだけど、ちょっと作り手の独り善がりな感じ。
狭くて暗い場所での恐怖心が引き寄せたトリップだとしても、どこか説得力に欠ける感じは否めず。
この映画は「バタフライ・エフェクト」と引き合いに出されるけど、そこまで延々と行ったり来たりはしないし、その点ではこの映画の方がスッキリしている。
「バタフライ・エフェクト」は過去へ戻るのに対し、こっちの方は未来。
自分の死を回避しようと真相を探っていくジャックの気持ちが変っていくあたりから、映画の最初の方で感じた陰気臭さがなくなっていく。
サスペンスさの雰囲気やサイコチックさも消えて、ラブ・ストーリーのような展開になるんですねー。
ただ、ジャックとジャッキー(なにかのコンビ名みたいだわ)の親密度が深まるは良いんですけど、ちょっと素早すぎでシラケた。
ジャックは記憶障害という設定でありながら、ちっともそんな気配を感じないし、それがトリップする重要な要素になっているのなら強引かな。それとも、2007年は未来のことだから「記憶」とは関係ないってことなんだろうか?
だとするならば、2007年で見聞きしてきたことは妄想かもしれません・・・って風にも取れますね。
いずれにしても、映画の終盤は「希望」を感じる展開へと変るし、温かい気持ちにはなりました。
ジャックの眼差しが優しく、表情も穏やかになっている。
自分の死を回避して未来を変えるのではなく、この先も人生が続く人のために今出来ることをやる・・・という流れは良かったんですけどね・・・。
なにせ、この映画をサスペンスだと思って観始めたので、肩透かし食らった気はします。
タイトルにもなってる「ジャケット」は単なる演出のような、こじ付けのような気もしなくもありません。
もっとシンプルな設定でも良かった気がしますね。
余計な演出しないで、ジャックとジャッキーの関係を丁寧に描いてくれたら、更に共感できたかもしれません。
何でも「ごった煮」のように詰め込めば良いってもんでもないですよー。
簡単に言っちゃえば、「広く浅く」な作品でした。

















