僕と未来とブエノスアイレス
2003年アルゼンチン、フランス、イタリア、スペイン監督:ダニエル・グルマン
出演:ダニエル・エンドレール、アドリアーナ・アイゼンベルグ、ホルへ・デリーア他
(´▽`)つ★★★★★
<ストーリー>
ブエノスアイレスのガレリア(アーケード商店街)。
そこには、イタリア、韓国、リトアニア、ポーランドなど、それぞれのルーツを持つアルゼンチン庶民の店が入っていた。
母親と2人でランジェリー・ショップを営む青年アリエルは、祖父母の母国ポーランド人になり、ヨーロッパに移住することを考えていた。
映画を観て、様々な国の様々な暮らしを知ることがある。
私が知っているアルゼンチンと言えば・・・やっぱりサッカーが強いこととマラドーナ。
そして歴史的に見ると、日本はアルゼンチンと深い関わりを持っていること。
代表的なことでは第二次世界大戦後、敗戦して打ちひしがれている日本に対してアルゼンチンは救援物資を送ってくれたそうです。
アルゼンチンには親日な人が多いことでは有名ですが、この映画を観て更にアルゼンチンのお国柄に感銘を受けました。
この映画は、ガレリアでの日常をアリエルを通してカラリと描いた作品。手持ちカメラによるショットはドキュメンタリー出身の監督らしくて、私たちと等身大の人々の生活がそこにある・・・という感じがよく出ていた。
そして、小説のように映画の中でチャプタータイトルが表示されるのもユニークだったし、わかりやすかった。
多民族が同じ街に暮らすために、争いごとを極力避けて解決していくルールがあって、誰からも信頼されているラビから意見を訊くとか、映画の中では荷物押し競争で決着をつける・・・なんてのも。
無駄な争いや差別をしないという、平和に暮らすための知恵なんでしょうねー。
この映画ではアリエルと父親との関係も描いている。アリエルの父親は、母親と自分たちを捨てていなくなった。
時折イスラエルで生活している父親から電話がかかってくるのだが、アリエルはそれが気に食わない。
無責任な父親・・・アリエルはそんな父親を許せないでいる。
そんな父親が突然イスラエルからやって来た。
普通なら、そこでゴチャゴチャもめたりしそうなんですけど、とにかくこの映画はそういった殺伐としたエピソードはない。
ひたすらカラッとして、どろどろな人情沙汰は一切ないのです。
なぜなら、ラテン・アメリカですもの(*´∀`*)
嫌な奴が出てこないし、わざとらしい出来事も起こらない。なのに見入ってしまう魅力は、監督の力量と演じる俳優さんたちが素晴らしいからでしょうね。
効果音なし、BGMもたまにチョット入るだけ。
ラストも素晴らしく、観終わった後に「人間って、やっぱり素敵だ」ってほんわかと浸っちゃいましたよ。
アリエルのお婆ちゃんも忘れかけていた歌を思い出し、とっても綺麗な声で歌うんですよ。
歌ってる姿がとってもチャーミング♪
人間が愛しくなる、素晴らしい映画です。

















